カニカマは「imitation crab stick」「surimi」などと呼ばれ、タイ、中国、韓国、インドなどのアジア、欧米などで生産されており、東欧のリトアニアには世界最高の能力を誇るカニカマ工場があるのだとか。
カニカマが2位となったフランスでは「surimi」という名前で親しまれており、一般社団法人日本かまぼこ協会によると、日本と同じ位の消費量と推測されるという。
世界の食文化の探求をフィールドワークとしている、写真家でルポライターの森枝卓士さんによると、カニカマが普及した理由として、全世界的、特に欧米で「 肉よりも魚のほうが健康的というイメージ」が浸透していることが前提にあると話す。
また江上料理学院(東京・新宿)の江上佳奈美副院長は、フランスの料理学校・コルドンブルーでの留学体験や、アメリカ産農産物の普及の仕事などで世界に赴いた経験から、「フランスではカニカマをテリーヌなどのように前菜として利用する方が多いですね。このほかパンにはさむなど、よく食されるようです。アメリカではカルフォルニアロールなどの寿司の具、サラダなどで利用されるようです」と説明する。
たこ焼きの認知については、日本を訪れる外国人観光客が増え、庶民的なソースの味や食べるシーンに好感を持ってくれているようだと同社は分析。
また、「築地銀だこ」を運営するホットランドは2004年に香港で海外1号店を出し、現在は台湾、タイ、中国、マレーシア、インドネシアなどにも店舗網を広げている。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスも海外で展開する「DON DON DONKI(ドンドンドンキ)」でさまざまな日本食を伝えるなど、チェーン店の海外進出がたこ焼き人気に一役買っていることも背景にあるという。
この調査は、タイ:2023年6月23日から30日、フランス:2023年7月21日、アメリカ:2023年6月23日、ブラジル:2023年6月23日の期間、各国210人(内訳:男性20代35人、男性30代35人、男性40代以上35人、女性20代35人、女性30代35人、女性40代以上35人)を対象に実施された。